中込直樹さんはエコ農業をしています

中込直樹さんは長野県で農業をしています。
名産のりんごやそばを主に生産しており、地元に卸すくらいでそれほど手広い商売をしていませんので、中込直樹さんのつくるおいしいりんごやそばを口にできる人は限られています。ほとんど自家消費なのでお隣さんや知り合いなどに配るくらい、おそばはできたてを自分で打ってくれるのでそのへんのおそばやさんよりもおいしいと評判になっていますが、あくまでも幻のとつくくらいにお目にかかることができません。

たまたま道の駅で中込直樹さんの生産したりんごを口にした観光客がツイッタ―でつぶやいたことから、全国にその名前が知られるようになりましたが、関東圏にはまったく流通していないため、ますます幻の付加価値がつくことになってしまいました。全国に流通してほしい、お店に卸してほしいとの要望も高いのですが、中込直樹さんは自分が食べていくだけで十分、自分のやっていける範囲でやらないと続かないというモットーを崩さず、超一流店からの申し込みもあっさり断ってしまっているとの噂ですが、たぶん本当のことです。

そんなのんびりとした中込直樹さんですから、子どもたちからの人気が高く、地元の子どもたちがよく遊びに来ると、もぎたてのりんごをふるまうことでも有名です。大人はお金を出してもそうそう食べる機会のない幻のりんごですが、こどもたちはよく口にすることができます。ジューシーで甘く、さくさくとした歯触りのりんごは栄養価も高く、おやつにぴったりです。時々、手が空いた時には中込直樹さんがとっておきのやきりんごをふるまってくれることもあるそうで、りんごが苦手だった子どもがりんごを大好きになったという伝説もあるほどです。

中込直樹さんはもともと地元の人ではなく、以前は兵庫県の山よりの町で小学校教師をしていました。その後農園を開きました。いつもにこにこしていて、さっぱりしている性格の中込直樹ですから、今では昔からの住人のようにしか見えません。自宅に犬と猫を飼っているらしく、悠々自適の生活をしているようです。

教師時代の中込直樹先生は子どもと同じ目線で話すことができるので生徒からはとても好かれていました。ですが、尊敬の念というよりも友達感覚なので、小学生の監督者として大丈夫なのかと心配する声が上がっていたのも事実です。実際は、悪いことは悪いときちんと叱る強さもあるのですが、教室内のことはなかなか保護者には伝わりません。優しく柔和な顔立ち、どちらかというとぬいぐるみに似た丸みを帯びた体型は、まだ若く独身であることと相まって、なんとなく頼りないという印象を与えてしまうのです。それでも、持ち前の愛きょうからか、最終的には苦笑されながら「仕方ないね」と優しく言われて全てが丸く収まります。これが中込直樹さん持ち前の人徳なのでしょうか。

中込直樹さんは昔から教師を目指していたわけではありません。ただ、目の前にある課題をこなして一歩一歩前進することに集中していたら、教師を選べる地点に到着していたという印象です。彼が最終的に小学校教師を選んだのには育てたいという衝動があったからでした。

中込直樹さんは幼少期から子犬との出会いと別れを繰り返してきました。盲導犬候補の子犬たちは、10ヵ月経つと正式な訓練のために手元から離れていくのです。別個体だからずっと一緒にいることはできない。それでも、10ヵ月よりもう少し長く成長に関わりたい。それが、教師になった理由です。彼は、別離を最初から受け入れているからこそ、一個人として生徒と接することができるのです。子どもたちはそれを敏感に察して先生を信頼します。気付かれにくいのかもしれませんが、小学校教師は中込直樹さんにとっての天職だったのです。

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